私たちの研究室では、子どもたちの脳と心の発達を科学的に探るために、最新の研究機器を備えた環境を整えています。

研究を通じて得られるデータの正確性を高めるための設備だけでなく、子どもたちがリラックスして参加できるような工夫を施した空間もご用意しています。

このような研究環境により、科学的で信頼性の高い結果を得るだけでなく、研究に参加する子どもたちが安心して過ごせることを大切にしています。

当研究室では、認知や発達に関するデータを正確に収集するため、以下のような先端技術を駆使した機器を備えています。

脳波(EEG)

研究環境・研究機器 脳波(EEG)

脳の電気的な活動をリアルタイムで測定する装置です。脳波測定(EEG)によって、子どもたちがどのように情報を処理し、注意や記憶に関わる課題に取り組む際の脳活動を観察します。脳の反応を細かく把握することで、発達や認知に関する新しい発見につながります。

近赤外線スペクトロスコピー(NIRS)

研究環境・研究機器 近赤外線スペクトロスコピー(NIRS)

脳の血流や酸素消費量を測定することで、特定の脳領域がどのように活動しているかを可視化します。この装置は、非侵襲的な方法で脳活動を観察できるため、子どもたちにとっても安全で安心な方法です。発達や認知機能に関連する脳の働きを深く理解するために役立ちます。

眼球運動計測装置

研究環境・研究機器 脳波(EEG)

視覚や注意の特性を調べるために、子どもたちの視線の動きを追跡する装置です。どこに目を向けているか、どのように視線が動くかを観察することで、視覚情報の処理や注意の移り変わりを分析します。特に視覚と認知の関係を探る上で欠かせない装置です。

経頭蓋磁気刺激(TMS)

研究環境・研究機器 脳波(EEG)

特定の脳領域を一時的に刺激することで、その部位がどのように機能しているかを調べます。TMSは、脳の働きをより詳しく理解するための手法で、認知や行動のメカニズムを科学的に解明するために使用されます。非侵襲的で安全性が高く、子どもたちに負担をかけることなく脳活動を調査できます。

当研究室には、研究機器を備えた部屋だけでなく、子どもたちがリラックスして過ごせる空間も整えています。

研究に参加する子どもたちが安心して過ごせるよう、以下のような工夫がされています。

脳波測定部屋

脳波測定(EEG)などを行うための静かな部屋です。

この部屋では、外部からの音や光の影響を最小限に抑え、正確な脳波データが収集できるようにしています。落ち着いた環境で実験を行うことで、子どもたちもリラックスしながら参加できます。

共用プレイルーム

研究の前後や休憩中に子どもたちが自由に過ごせるリラックススペースです。プレイルームでは、おもちゃや本などを用意し、子どもたちが自然な状態で楽しみながら過ごせるよう工夫しています。この部屋は、子どもたちが実験に対する不安や緊張を和らげ、リラックスした状態で臨めるよう配慮しています。

共用相談室

発達相談や保護者との面談、臨床活動を行うための部屋です。

相談室はプライバシーを守るための対策が施され、静かで落ち着いた空間を提供しています。

保護者の方もリラックスしてお話しできるような空間で、お子さまの発達やサポートに関するご相談をお受けしています。

悩み

私たちの研究室では、子どもたちが安全に安心して参加できることを最優先に考えています。研究に用いる装置はすべて非侵襲的であり、子どもたちの健康や身体に負担をかけることはありません。脳波測定(EEG)や近赤外線スペクトロスコピー(NIRS)は、子どもたちの脳の働きを安全かつ正確に測定するために使用される技術です。

また、研究の進行にあたり、保護者の方にも安心していただけるよう、事前に研究の目的や方法について詳しくご説明し、同意をいただいた上で実施しています。私たちは、子どもたちの健やかな発達をサポートするための研究に取り組んでおり、その環境作りにも十分な配慮を心がけています。